転職したい
ヒスババア、がこのブログの主な登場人物。
彼女はその日の機嫌によって仕事や同僚に対する態度が大きく変わる。
最近では彼女の言動が目に余ることが増え、私はというと、そんな彼女をどうにかこうにか抹消できないものかと考えるようになってしまった。
実際にはそんなことができないからこうして苦しんでいるわけだけれど。
言ってやりなよ、と周りは言う。
だけど、自分が正しいと思い込んでいる人には、何をどのように言っても真意が伝わらないものだ。
もはや私も、彼女を敵視しすぎて、嫌いになりすぎて、冷静な状態とは到底言えないので、結局正しいと思い込んでいる者同士の同族嫌悪なのかとも思う。
冷静や無関心を装って、実際ははらわた煮えくりかえっている。
ポーズではなく無関心になれたらいいのに。
苛立つのは期待をしすぎだからなのか。
物覚えの悪すぎる彼女に仕事を教えるたびに、不機嫌になられて食って掛かって来られるのが心の底から嫌で仕方がない。
知らないだろうから丁寧に教えたいのに、効率効率と騒ぎ立て、挙句教えたとおりに何一つやらないのでちっともできるようにならないという始末。
記憶力もない。
というより、聞く耳を持たないので、その場では聞いているふりをして、記憶に残そうとしていないのだと感じる。
考えすぎだといいのだけれど、そうでないなら余程記憶力のない人間か、そういった類の発達の障害を持っている可能性も出てくる。
それくらい、何度も同じことを教えている。
伝わらなければ言ってないのと同じ、と言われたけれど、確かにそうだと思った。
聞く耳を持たない人間には何を伝えようとしたところで、意味を成さないのだと、恥ずかしながら三十路を手前に初めて知った。
そういう人間に物を教えてこそ一人前なんだそう。
使いようを考えろ、だの、根気よく教えろ、だのとよく言う。
体調が悪いなら当たり散らさずに帰れと言いたい。
先輩が柔らかい表現で、体調悪そうだし早く帰って休みな。
と言っているのに、拒否する。
それなら当たり散らさず黙々と仕事をこなせばいいのに。
うるさい人間を粛正したくなる独裁者の気持ちが、今ならわかるかもしれない。
私の人生の一部に、もうこれ以上の関わり合いを持たせたくないのだ。
本当は彼女の腕の骨を引きずり出して、それで彼女の頭をポコポコと叩いてやりたいところだけれど、そんなことは妄想するにとどめておいて、いつかこの衝動を実行したいと思わないように、私は転職したほうがいいと思う。
ほら、自分だって機嫌屋。