多趣味は無趣味

あまり使っていないPCなのに、起動してしばらくすると排気部分?が熱くなる。

壊れそうで怖い。

 

最近は本を毎日読んでいる。

エッセイや自己啓発書、小説。kindleのwhitepaperを購入したことで楽しい時間をすごせている。

漫画は別サイトで少しだけ読んでいる。

話題の少年漫画が主。

 

特に最近読んだ本の中で一番いいなと思ったのは、山本周五郎の『さぶ』。

全てを持っていると思われている栄二の転落と成長を描いているんだけど、タイトルは彼の唯一無二の親友のさぶ。

瀬尾麻衣子の『図書館の神様』を読んで、その本の登場人物である垣内君が読んでいた本が気になった。

本の中で登場する本というのはなぜか読みたくなる。

本を読むということは対話であることだという一説を別の本で読んだので、私はこの先一生知り合うことのない垣内君と対話するために、彼の読んでいた本を読む。

山本周五郎との対話でもある。

 

冤罪なのに、昔の自分の過ちのせいで信用していた人みんなから信用されなくなって、自暴自棄になってしまうという冒頭(それでもだいぶ長いなとは思った)。

誰からも信用されなくなっても、一番大切な親友のさぶは信じてくれていたからね。

おすえという女は本当になんだろうと思ったけど、栄二みたいなタイプの人って結局おすえみたいな一見しておとなしい感じの女が好きだよな。

うちの兄が全く同じような感じ。

 

電子書籍で読むとすごく手軽でいいけれど、あとどのくらいかというのが目で見てすぐにわからないから、長編を読むときはちょっと微妙なんだよね。

親切に読了の目安10時間とか出てきて大変な本に手を付けてしまった、と後悔もした。

でも読み終わってみると、読んでよかったな。

簡単だ。

 

何かを始めるということができたら、それをやめるというのが面倒くさく感じるタイプなので、長くても読み切ってしまうのだろうね。

自分に「読むの途中でやめちゃったね」とか頭の中で言われるのが嫌いだから。

「あーあ。」と思うのが面倒だから、読み切っちゃった方が気が楽という点で私はしっかりと長編小説も読み終えることができる。

 

さぶは最初から最後までさぶだから、読者も安心して最後まで読み進められるんだと思う。

さぶがもっと非凡で、栄二と同じような人種だったら、こんな結末にはなっていないし、栄二は堕ちたままだったんじゃないかな。

ありがとう、さぶ。

 

いろんな本を読もうね。

 

 

PCがまじであつい。